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会 長 あ い さ つ
舌 癒 着 症 っ て?
体 験 談
ス タ ッ フ
関 連 リ ン ク

 舌癒着症って?


舌癒着症・・正式名称は「舌・喉頭蓋・喉頭編位症」

Ankyloglossia with Deviation of the Epiglottis and Larynx

舌癒着症とは、先天性の舌と喉頭蓋、咽頭の異常で、常染色体の優性遺伝です。この病気は、これまで舌小帯の異常としてのみ、考えられていました。舌小帯異常、舌小帯短縮症、つれ舌などと呼ばれていますが、正しくは先天性舌癒着喉頭蓋喉頭偏位症と言います。これではあまり長いので「舌癒着症」と言います。舌小帯は舌の裏側の筋のことです。舌癒着症とは、舌小帯が舌の先に付いているかどうかではなく、舌が前に付きすぎているかどうかが問題なのです。

舌癒着症は、呼吸との関係が一番深く、舌が下顎のすぐ内側から始まっているような人は、睡眠中にいびきが中断するという「睡眠時無呼吸症候群」があります。無呼吸発作は大人も子供も同じで子供により多く見られます。ベッドに寝かせるとすぐに目を覚まして泣く子供も、これが考えられます。皮膚が青白く、大理石様皮膚と言って、毛細血管が網目模様に浮き上がって見えます。咽頭が持ち上がっている状態は、普段から呼吸する際に抵抗がありますので、舌癒着症のひどい場合は鼻の詰まったような音がします。

診断

癒着度の診断(下顎の中での舌の位置)


経鼻ファイバースコープによる咽頭編位の観察

処置

「舌・咽頭矯正術」
舌底部の()舌筋(ぜつきん)束を症状により13層と、舌中隔を切断し、
舌と咽頭を後下方へ移動する

改善・・体験集をお読み下さい

手術の評価

術後、再癒着しないようにケアが必要ですし、ただ、すべてが良い方向にむかうのではありません。1ヶ月から2ヶ月あるいは一年からそれ以上になって、手術をして良かったと思える人もいるようです。

手術の感想として、一番改善点された点として上げられるのが睡眠で、次に風邪を引かなくなったなどが上げられています。ところが実際に手術された方の中でも、全く変わらなかった人や、おっぱいの飲み方が深くなり、奥の方の母乳を飲めるようになって一時的にかえって症状が悪化された方もいます。アトピーがよくなるとか、乳腺炎が全くなくなるとか、劇的な改善を求めても、すぐに効果が上がらない時は、術後のケアを受け生活や手当てを見直すのが必要なようです。中には見違えるように手術前と後が変わる方もいます。それは、手術前に母乳のケアを受けたり、生活に気を付けるなど、本人の努力もあったのではないでしょうか。

子供の舌癒着症のために、様々な出会いがあり、気づきがあり、そして手術。

この手術をされるにあたっても、何が目的で手術するのか、あくまでも本人のためであり、お母さんや周りのためではありません。
呼吸の改善、この点を良く判って、手術に望んで下さい

大人になって手術される方は特にそうです。家族に言われたからとか、良さそうだからでは、痛みは子供以上に大きなものですから、その痛みと戦うためにも良く納得して手術を迎えることが非常に大切なようです。